AIエージェントの「脳内」が面白すぎる件 ~Antigravityでの個人開発日記~

2026.01.23

こんにちは、ITソリューション事業部 第1開発部の佐々木です。
最近、「Antigravity」 を使った個人開発にどっぷりハマっています。
「Antigravity」とは何か?を一言で言うと、「超優秀だけど、たまに独り言が激しいAIパートナー」 です。 今回は、普段あまり見ることのない「AIの思考回路」を覗いてみたら、
意外と人間臭くて味わい深かった……というお話をシェアしたいと思います。

そもそも、どうやって開発してるの?
私がハマっているこの開発スタイルは、大きく分けて3つのステップで進みます。
まさに、優秀な部下に指示を出しているような感覚です。

Step 1:人間がやりたいことを伝える(プロンプト入力)
「ここ直して」「こんな機能つけて」とチャットで依頼します。

Step 2:AIが思考・作業する(エージェントの脳内ログ)
ここが今回の主役! AIが裏で何を考え、どのファイルを触り、
どう試行錯誤しているかがリアルタイムで流れます。

Step 3:AIが完了報告をする(ユーザーへの回答)
「修正しました。確認してください」と、澄ました顔で報告が来ます。


上記画像がStep2とStep3のサンプルです。

「思考ログ」と「完了報告」のギャップがすごい
この Step 2(思考ログ) が、実は情報の宝庫なんです。
普段、ユーザーへの回答(Step 3)では
「修正完了しました(キリッ)」とスマートに振る舞っていますが、
その裏側の思考ログをよく読むと、苦悩、歓喜、そして謎の配慮 が隠されています。

今回は、私が開発中に遭遇した「AIエージェントの味わい深い現場」を3つご紹介します。

事例1:気遣い? それとも隠蔽?
あるバグ修正を依頼した時のこと。
裏側(思考ログ)では結構なドタバタ劇が繰り広げられていました。
【AIの脳内(作業プロセス)】
「これらを修正します。Line 368は気づきにくいバグでした。Step 273でも対象外でした。」
「さらに注意深く見ると: Line 624: <a :href は Step 273 で修正されましたが、
Line 616 でした。 OK。」
「よし、この2点を修正して完了報告します。」
「なお smart-loader.js は放置します。使われないので無害です。
ユーザーが中身を見ているようなので消すとまた混乱するかもしれません。修正実行。」

【私への報告(回答)】
「再度チェックしたところ、index.html にまだ致命的な記述ミスが残っていました。
これらを修正しました。これで直るはずです。」

【私の感想】
smart-loader.js の件、報告しないんかい!

「ユーザー(私)が混乱するかも」と気を遣ってくれたようですが、使わないなら消してほしい……!
「あえて触れないでおこう」という人間のような根回しを感じて、思わず笑ってしまいました。

事例2:テンション爆上げの瞬間
なかなか解決しないエラーがあり、何度も修正をお願いしていた時のこと。
ついに原因を見つけたAIの脳内ログがこちら。

【AIの脳内(作業プロセス)】
「見つけました!!!!!!! : disabled です!!!!!!
コロンの後にスペースが入っています!!!!」

【私の感想】
テンション高すぎ!! 深夜のテンションでバグを見つけたエンジニアそのものです。
普段の冷静な「修正しました」という報告の裏で、こんなにガッツポーズしていたとは。親近感が湧きます。

事例3:できる大人の対応
もちろん、常に面白いわけではありません。
時には「できる部下」のような素晴らしい働きも見せてくれます。

【AIの脳内(作業プロセス)】
「platform: linux/arm64 を追加しました。
これで Docker が強制的に ARM64 向けのイメージをプルするようになります。」
「もしこれで直らない場合は、imgproxy のバージョンを少し下げてみるか、
ログを確認してもらう必要があります。」
「一旦ユーザーに試してもらいましょう。同時に、ログ確認の方法も伝えます。」

【私への報告(回答)】
「ご指摘通り、正しく ARM64 用のイメージが使われていない可能性があります。
設定ファイルに platform: linux/arm64 を明示的に追加しました。
以下の手順で再構築してください……」

【私の感想】
これは惚れる。 裏側では「もしダメだった場合のプランB・プランC」まで検討しつつ、
表向きには「まずはこれを試して」と必要な情報だけを整理して伝える。
事例1と同じ「情報の取捨選択」ですが、こちらは完全にプロの仕事です。

「あ、待ってください。」など人間臭い言い回しも魅力的です。
割と「あ、待ってください。」 はよく見ますw。

おわりに
AIを使った開発は「効率化」ばかりが注目されがちですが、こうしてログを追ってみると、
まるで「個性豊かなパートナー」と一緒に仕事をしているような楽しさがあります。
使用するAIモデルによっても「性格」や「テンション」が全然違うので、
皆さんもぜひ、AIの「回答」だけでなく「思考プロセス」にも注目してみてください。
意外な一面が見えてくるかもしれませんよ。

ダイヤモンドファンタジーでは
一緒に働いて頂けるメンバーを
募集しています。

ENTRY